5月の端午の節句に向け　伝統工芸「須賀川絵のぼり」制作

須賀川市並木町の吉野屋は、五月の端午の節句に向けた 「須賀川絵のぼり」 の制作に取り組んでいる。 約二百五十年前、 江戸時代に須賀川で生まれた銅版・洋風画家の亜欧堂田善が疫病などを打ち払う 「鍾馗」 を描き、 子どもの成長を願って庭先に立てたのが始まりとされており、六代目の大野青峯 （本名・修司） さん （69） が、 長い髭を蓄え、 大きな目でにらみを利かせた鍾馗を描いている。
作業は四月末頃まで続き、絵のぼりは鍾馗をはじめ、 長さ六㍍の大迫力の屋外用絵のぼり 「武者・鯉に金太郎」 のほか、 玄関などに飾りやすい額絵や屋内用ミニ絵のぼり （台付） などがある。
大野さんは 「古い屋外用の絵のぼりを加工して額に飾りたい、 という依頼もあった。 要望を聞きながら制作していきたいので気軽に相談してほしい」 と話した。
問い合わせは同店℡ （75） ４４５６まで。
（制作に励む大野さん）