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「遊水地群地内里利活用検討会」設置・全国初「農地」など利活用検討

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国が進めている阿武隈川緊急治水対策で鏡石町、 矢吹町、 玉川村の三町村に整備する遊水地利活用について三十日、 鏡石町健康福祉センターで検討会を開いた。 
国土交通省東北整備局福島河川国道事務所の丸山和樹所長があいさつ。 
利活用の方向性を協議するため、 県や鏡石町・矢吹町・玉川村の首長、 有識者で組織する 「阿武隈川上流遊水地群地内利活用検討会」 を設置、 委員長に川越清樹福島大共生システム理工学類教授を選出、 遊水地群地内利活用検討の進め方、 意向調査の実施などについて意見を交わした。 
木賊正男鏡石町長、 蛭田泰昭矢吹町長、 須釜泰一玉川村長がそれぞれ 「遊水地を管理しなければ荒地、 有害鳥獣の棲みかになってしまう。 国が主体的に管理をし、 下流域を含め安全に目的、 効果などを認識し県民に知ってもらうことが重要」 と述べた。 
国では予定地内が農地利用に適しているか表面を掘り、 表土を戻して行う試験ほ場を作る考えを示し、 遊水地の基盤となる河川管理施設 (周囲堤・湛水池・流入排水樋門・管理用道路など) は国が、 農地 (田畑・採草地等)、 公園駐車場、 緑地は地内利活用者が占用・維持管理を行うと説明した。 
利活用に関する意向調査は今後、 地域住民や民間企業などを対象に実施する。 
国では概ね三年後に利活用の検討内容の結論を出し、 令和十年度の完成を目標に三町村合わせて約三百五十㌶の遊水地を整備する。 
農地利用の試みは全国初となる。 
 (阿武隈川上流遊水地群地内利用活用検討会) 

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