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マメタイムス社

米国の視覚効果協会 (ⅤES) はウルトラマンの生みの親で 「特撮の神様」 として知られる須賀川市出身の故円谷英二氏を殿堂入りに選出した。
ⅤESでの殿堂入りは日本人として初めて。
八日米国・ロサンゼルスで表彰式が行われる。
同協会は映画、 テレビ、 広告などメディアにおける視覚効果 (ⅤFⅩ) 分野で世界的に最も権威のある組織で、 授与する殿堂入りはⅤFⅩ業界に永続的な影響を与えた偉大なパイオニアたちを称える最も権威のある生涯功労賞。 過去には映画監督にはウォルト・ディズニー、 スタンリー・キューブリック氏らが名を連ねている。
円谷氏の殿堂入りは「ⅤFⅩの礎を築いたパイオニア」 として世界の映画界にその功績が認められたことになる。
円谷氏は明治三十四年須賀川市生まれ。 大正八年に撮影技師の助手として映画製作を始め、 カメラマンに昇進すると最先端の撮影技術を探究し日本映画界初の鉄製の撮影用クレーンを制作。 米国映画 「キングコング」 に感化され特撮撮影技術を最大限に活かした作品作りを志向、 東宝が設立されると特撮技術の研究と開発を開花させた。 光学合成など特殊撮影技術の先駆者となり、 「ゴジラ」 「ウルトラマンシリーズ」 などのヒット作品を世に出した。
須賀川市では特撮文化の継承と振興に努め 「特撮のまちづくり」 を進めている。 受賞に当たり大寺正晃市長は 「今後も円谷英二監督が築いた特撮文化を守り、 さらに発展させ世界に誇る文化として市民とともに愛され続けるよう取り組んでいきたい」 とコメントした。
市では殿堂入りを祝い八日に市役所や市民交流センターに懸垂幕を設置する。