吉美根ふじ園の藤が開花 ゴールデンウィーク期間中見頃
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マメタイムス社
藤沼湖自然公園復興プロジェクト委員会と、 長野市長沼地区の 「3・11を忘れない」 縁の会は三日、 藤沼湖自然公園で二年振りに交流会を開いた。
長野市からは約二十人が訪れ、 はじめに長野市長沼の宮澤秀幸ふるさとネットワークセンター代表が 「歴史的な繋がりと、 東日本大震災の被害から元気づけようと平成二十九年から交流が始まった。 奇跡あじさいの成長を見守りながら震災の記憶を繋いでいきたい」 とあいさつ。
深谷武雄委員長が 「決壊した藤沼湖底を歩いていた際に奇跡のあじさいが見つかり復興のシンボルにしようと育て、 長野市をはじめとする県内外での交流が始まった」 と話した。
続いて令和元年に長野市を襲った台風十九号の影響で一時流出し地中で発見された 「善光寺太鼓の梵鐘」 を鳴らした後、 縁の会のメンバーが太鼓演奏を披露した。
「奇跡のあじさい」 は令和元年に長野市長沼地区を襲った台風十九号による千曲川の堤防決壊による水害を受け、 濁流で流されたとみられていたが、 株分けを受け自宅で育てていた赤芝道子さん (85) の一株が水害を耐え抜き、 長野市で 「奇跡の奇跡のあじさい」 と呼ばれ株を増やしたもの。
両地区は戦国大名・上杉景勝の家臣島津忠直が城主を務めた長沼城があり、 共通点も多いことから 「島津忠直が紡ぐダブル長沼 『縁の輪』 交流事業」 として東日本大震災での被災者の鎮魂と復興を願い、 平成二十九年三月から相互訪問を実施していたが、 平成元年の東日本台風で長野市長沼地区の被災や新型コロナウイルスで一時休止され、 令和五年に藤沼湖自然公園で 「奇跡のあじさい里帰りふれあい交流会コンサート」 を開催するなど友好を深めている。